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いまさら聞けないイーサリアム ~スマートコントラクトとは? イーサリアムは何に使える?~


いまさら聞けないイーサリアム

仮想通貨(暗号資産)としてのイーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額を誇る規模となっています。日本のユーザー内でもイーサリアムはスマートコントラクトを用いたアプリケーション(DApps)を開発出来るブロックチェーンであると知られています。
しかし、スマートコントラクトのコンセプトはわかりづらく、それがどのようなもので、何を作ることができ、仮想通貨(暗号資産)のイーサリアムはどのように利用できるのか、多くの人にとってはイメージすることが難しいのではないでしょうか。

スマートコントラクトを実行出来るブロックチェーン

スマートコントラクトはプログラムを自動執行出来る仕組みであるとよく説明されます。
また、その際に自動販売機の例がよく用いられます。 100 円のコインを機械に投入をすると、飲み物が自動的に差し出されるという事例です。
これは、暗号学者であるニック・サボ(Nick Szabo)氏が 2004 年に示した例えが元ですが、この事例はやや分かりにくさがあります。何故なら、イーサリアムもスマートコントラクトも使わずに、すでに自動販売機は成立しているからです。
つまりこの自動販売機の例では、イーサリアムだから出来ること、スマートコントラクトだから出来ること、を説明しきれていません。
なお、イーサリアムの考案者であるヴィタリック氏はスマートコントラクトという呼称を使用したことを後悔していると発言しています。

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参照:https://twitter.com/VitalikButerin/status/1051160932699770882?s=20

スマートコントラクトという言葉ではなく「persistent scripts」などといったもっと技術的な言葉を使うべきだったと発言しています。直訳すると、「永続性のあるスクリプト言語」という意味です。

これだけではやや難しいですが、永続性と検証性がスマートコントラクトの特徴と言えます。
例えば、ブロックチェーン上で債券を発行し、その債権保有者には四半期に一度必ず利払いがなされるとプログラミングされているとします。この利払いされるというプログラムはイーサリアム上のスマートコントラクトであれば誰にでも確認・検証可能であり、さらに開発者であっても後から変更ができません。つまり、プログラムが適切に組まれている限り、だれにも不正が出来ないのです。

自動販売機を例にした説明にはこの要素は含まれていませんでしたが、スマートコントラクトにはこの永続性と検証性の要素があるからこそ、第三者が信頼してそのプログラミングのアプリケーションに関わることができ、結果としてプログラムは自動執行(ここであげた債券の事例では利払いの自動執行)されるのです。これによって多くの人手を減らし、新しいユーザー体験が実現します。
このようなスマートコントラクトを用いたアプリケーションはあらゆる業界で応用が出来るだろうと期待されています。イーサリアムはそれらのプログラムを用いて開発が出来るプラットフォームです。

仮想通貨(暗号資産)イーサリアムは何に使えるのか

それでは仮想通貨(暗号資産)、 イーサリアムは何に使われるのでしょう?主に使われる用途は以下の通りです。


・分散型金融(DeFi)のアプリケーションにおける担保資産
現在、開発されているアプリケーションには分散型金融と呼ばれるカテゴリが存在します。これはイーサリアム上で開発される金融アプリケーション群を指します。これらのアプリケーションでは担保資産としてイーサリアムが用いられることが多く、 イーサリアムを担保にしてローンを組成するなどが頻繁に行われています。


・ステーキング(イーサリアム 2.0 以降)
最後に、イーサリアムはプルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行予定です。 PoS ではイーサリアムをより多く保有するコンピュータがブロック生成をする権利を有するため、その際にはイーサリアムが必要になります。

また、スマートコントラクトや DApps はユーザーとして使うことでより理解が深まるので興味を持った方は試してみるのもよいかもしれません。


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