仮想通貨(暗号資産)投資と株式投資の違いとは? ~株式投資と比較した仮想通貨(暗号資産)投資のメリットとリスク~
仮想通貨(暗号資産)投資と株式投資
本コラムでは、仮想通貨(暗号資産)投資と株式投資の違いについて解説します。
仮想通貨(暗号資産)はその始まりであるビットコイン自体も 10 年程度の歴史しか持たず、日本で取引所事業者などが本格的に立ち上がってからは、まだ 5 年程度です。
株式投資は一般の人にとっての資産運用手段として最も定着した手段であり、JSDA(日本証券業協会)のデータ*1によると、 2019 年末時点で国内に約 2,400 万の証券口座が存在しています。
これに対して仮想通貨(暗号資産)の口座数は、JVCEA(日本暗号資産取引業協会)のデータ*2 によると、2019 年末時点で約 200 万口座です。これらの統計はいずれも残高を持つ口座数、または集計期間中に取引があった口座数を参照しています。
この統計での差が、仮想通貨(暗号資産)は新しいアセットクラスでまだ十分に確立された投資ではないことを表していると言えます。
*1参照リンク:http://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/kanjyo/index.html
*2参照リンク:https://jvcea.or.jp/cms/wp-content/themes/jvcea/images/pdf/statistics/201912-KOUKAI-01-FINAL.pdf
株式投資と比べた仮想通貨(暗号資産)投資のリスク
株式投資と比べた仮想通貨(暗号資産)投資のリスクを整理しましょう。
第一 に、正確な財務分析や投資対象の分析手法が業界全体で確立していないことが挙げられます。株式であれば、 PER (株価収益率)や PBR (株価純資産倍率)などで、割安か割高などの判断が定量的に分析でき、投資判断の参考にすることが出来ます。しかし、ビットコインをはじめとする仮想通貨(暗号資産)においては、そのような分析手法が確立していません。
第二 に、画一化された投資家向け資料などが公表されていない点にあります。株式であれば、毎四半期に決算を発表することが義務付けられており、投資家向け資料も公表されます。しかしビットコインをはじめとした仮想通貨(暗号資産)では、そもそも企業が運営していない場合も多く、このような資料が定期的に公表される仕組みは存在しません。投資家としては、様々な情報源から能動的に情報収集をして投資判断をしなくてはなりません。
第三 に、仮想通貨(暗号資産)は、よくボラティリティが大きいと言われます。
激しく高騰することも、大きく下落することもあり、資金管理がより重要になります。とはいえ、株式市場でもマザーズなどに上場する新興企業の株式も激しく価格が変動することがあります。株式でも仮想通貨(暗号資産)でも資金管理とポートフォリオ作りが大切です。
仮想通貨(暗号資産)投資のメリット
仮想通貨(暗号資産)投資のメリットとしては、株式に比べて世界経済の影響を受けづらいこと、そしてこれから成長する可能性があるアセットに投資出来る点が挙げられます。
2020 年はコロナウィルスの影響を受けてあらゆるアセットの価値が低迷する中、国債やゴールドを抜いてビットコインがもっともパフォーマンスの高いアセットとして注目を浴びています。
参照:https://twitter.com/fundstrat/status/1258859480026099713?s=20
また、今年はビットコインの半減期も重なり、コロナ禍でもリターンを見込める資産として追い風を受けています。
関連記事:2020 年 5 月に迫る! ビットコインの半減期と価格への影響とは
さらに、ビットコインやイーサリアムはこれから多くの利用が期待されることから、価格面でも上昇余地がある可能性があります。また、同じような成長をする他の仮想通貨もあるかもしれません。このような成長するアセットに投資出来る可能性も、株式投資と比較した仮想通貨(暗号資産)投資のメリットであると言えます。
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